12月5日(土)19時30分放送のブラタモリ。
世界遺産に登録された白川郷が舞台です。
合掌造りが立ち並ぶ美しい景色には理由があった?
その理由をタモリさんが解き明かします!
そこで今回は、「ブラタモリの白川郷、世界遺産を訪ねて!見逃した方はこちら!」をお届けさせていただきます!
Contents
白川郷はなぜ美しい?

岐阜県の白川郷。
日本が世界に誇る観光地の1つです。
白川郷があるのは、富山県との県境近く、周りを高い山に囲まれた小さな集落です。
タモリさんは、美しい白川郷の景色を人気の展望台から堪能しました!
本日の案内人、タモリさんとの思い出とは?
そして、今回タモリさんを案内してくださる方は、白川郷の美しい景観を研究して35年の北海道大学観光学高等研究センター教授西山徳明(にしやま・のりあき)さん。
50年ほど前、西山さんが10歳の時後藤さんという親戚の結婚式に出席。
なんとこの後藤さんは、タモリさんと高校時代の同級生だったのです!
そして西山さんの記憶に残っている、とっても面白い披露宴の司会者・・・。
そう、タモリさんだったのです!!
「牧師の真似は、あそこで学んだんです。」とまさかのものまね秘話を語ってくださったタモリさんでした。
白川郷合掌造りの家はなぜ同じ方向を向いている?

白川郷は、日本有数の豪雪地帯。
白川郷ならではの理由があったのです。
とても重要なのが屋根の向きです。
屋根を東西に向けると、朝から夕方まで日が当たります。
雪で濡れた萱が均等に乾くため傷みにくくなるのです。
合掌造りが同じ方向を向いていることも、美しさのポイントの1つです!
合掌造りとはどんな建物?

近くで見ると屋根がとても大きいことが分かります。
そして、屋根の傾斜が急です。
また、障子窓が並んでいます。
この障子窓が、可愛らしく並んでいる姿が美しさのポイントの1つです!
白川郷では、屋根を葺くとき時村中の人が協力します。
「結(ゆい)」という習わしです。
合掌造りは、そこに住む人たちがお互いに守り続けてきました。
いわば生きた遺産として今でも受け継がれているのです。
中に入って探ってみました。
外から見ると一見3階建てのように見える合掌造り。
実は構造的には1階建てなんです。
可愛らしく並ぶ障子窓は、真っ暗な屋根裏に光と風を取り込むために付けられたものだったのです。
そして合掌造りの屋根が急勾配なのは、このような明るく風通しの良い屋根裏部屋をいくつも作るためだったのです。
ではなぜ、こんな造りにしたのでしょう?
ここは山の中なので、土地がないところで新たに養蚕するところを作る事は避けたかった。
そこでいかに効率的に自宅で養蚕を飼うか?
そのためにこの造りが生まれたのです。
障子窓が縦にあればあるほど養蚕の空間がたくさんあったということ。
白川郷ならではの自然環境で豊かに暮らす工夫だったのです!
合掌造りがたくさんある事も美しさのポイントの1つです!
白川郷を豊かにしたものとは?

この山奥の豪雪地域を豊かにしたもとは一体何だったのでしょうか?
白川郷の収入源とは一体何だったのでしょうか?
実は、富をもたらすものは「蚕」と「焔硝(えんしょう)」だったのです。
この主な原料は、人間のおしっこと蚕のフン。
これを使って「焔硝(えんしょう)」を作るのです。
焔硝とは、鉄砲や花火に使われる火薬の原料で、硫黄と炭を加えると火薬になります。
焔硝の生産が行われたのは、各家庭の合掌造りの床下。
穴を掘って原料を土に混ぜ、バクテリアの働きを使って作られました。
白川郷では、床下で土・草・蚕のフン・人尿を混ぜ寝かしたものをろ過し煮詰め抽出していたのです。
なんとバイオテクノロジーを駆使して富を得ていたのです。
これが、過酷な豪雪地帯になるここに住み続ける理由に1つとなっていたんですね!
白川郷には平地がある!

実は、白川郷の近くを流れる庄川沿いには平地がほとんどありません。
では、なぜここには平地があるのか?
一直線の牛首断層の横ずれ断層と庄川の流れのおかげで平地が生まれ、白川郷の美しい景色が生まれたのです!
白川郷の合掌造りの絶妙な並び方!

白川郷の合掌造りのメインストリートは、2つのカーブがつながっています。
これは小さな扇状地2つのカタチにあわせたもの。
実は、集落に扇状地がある事が、合掌造りの並び方のカギだったのです。
湧水を水源として、水路に沿って合掌造りが並んでいる自然にできたカタチも美しさのポイントの1つです!
ブラタモリの白川郷、世界遺産を訪ねて!見逃した方はこちら!まとめ
「どこにも美しくしようというそういう意図はない。知恵でこうしようと、こうするしかないと。それが全部あいまって見ると、この美しさなんですね。」と語るタモリさん。
深い魅力に迫った世界遺産白川郷のブラタモリでした!!
では、最後まで読んでくださりありがとうございました!
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